「このチーム、空気がいいよね」
そう感じる瞬間は、意外と“言葉にならないところ”にある気がする。発言のタイミング、話を受け取る表情、うなずき、視線。目に見えない部分で、チームの「温度」が伝わってくる。
最近、新しいプロジェクトチームに加わった。はじめは少し緊張していたけれど、初回のミーティングでその不安はすっと消えた。
誰かの意見に対して、すぐに「いいですね」と反応が返ってくる。反対意見も、頭ごなしではなく、「なるほど、それもあるね」とまず受け止めてから話が進む。そんなやりとりを目の前で見て、「このチーム、信頼で成り立っている」と感じた。
議論の中で、誰もが“言い切らない”ことにも気づいた。
「〜かもしれません」「一案としてですが」
それが決して弱さではなく、“開かれた姿勢”を表していることに安心した。
答えを押しつけないからこそ、他の人も意見を出しやすくなる。結果として、会話の熱量が上がり、アイデアが自然に広がっていく。
そして、何より印象的だったのは、全員が“聴いていた”こと。
話す人だけでなく、聴く人の姿勢が真剣だから、言葉が生きる。会話がキャッチボールになる。
そのやりとりの中で、立場や経験に関係なく、全員が「チームの一員」になっていた。
働くうえで、スキルや成果ももちろん大切だ。
でも、「この人たちとなら、がんばれる」
そう思える空気があることは、それ以上に仕事の質とモチベーションを引き上げてくれる。
チームづくりは、関係性づくり。
会話の熱量が高いチームは、お互いを信頼し合っている証拠だ。
今日もまた、そんなチームの中で働けることに、ちょっと誇らしさを感じている。